天然、化学、顔料?
Studio MOFUSAの染め方です。
よく「草木染めですか?」って聞かれるんですよ。
Studio MOFUSAでは天然染料と化学染料と墨などの顔料を使用しています。
「草木染め」というのは山崎斌さんが昭和5年に商標登録された言葉なのです。
現在は誰が使っても良いそうですが、これでもStudio MOFUSAは素人ではありませんので使わないでおきましょう。
そんなことでstudio MOFUSAでは天然染料と呼んでます。
で、天然染料っていうのは、主に植物などから抽出したものです。一部の特殊なものを除いてほとんどが煎じるというか煮立たせて抽出します。 化学染料と異なり自然物ですから色素以外の不純物が多く含まれてますし、採取された場所や時期により色素も一定でなく、少し異なる色の色素も含まれているので、鮮やかな色を染めることや同じ色に染めることはとても経験や技術が必要になります。いくらデータを取っていても最後はなんとなくカンのようなもので匙加減なんてこともあるから、なかなか楽しい世界なのです。
Studio MOFUSAの天然染料
損な名前だと思うんです。。
化学染料とはその昔、ドイツの学者さんが発見されたことからはじまった合成染料です。化学や合成となにかと危険な香りのする名前ですが、他に適した名前が見当たらないので化学染料って呼んでます。損な名前ですよね。名前だけで毛嫌いしないで中身も見てあげてくださいね。
そんな肩身の狭い化学染料なのですが、意外といい奴なんです。何より鮮やかに染まる!天然染料に比べ簡単!そして強いんです。
しかし化学染料にも様々な種類があるのです。たまにアジアの雑貨屋さんなどで購入した洋服などを洗濯して色がすごく落ちたり縮んだりしたことがありますね。技術や考え方のお国柄ってこともあるのですが、海外で製造される安い染料などは激しく変化します。日本の染料はきちんと染めれば強いです。さすがはmade in JAPAN!ですね。とはいえ、色によっては強弱はあります。赤系の色は日光に褪せやすいです。
化学染料でもうまく配合して天然染料のような色合いを染めることができます。日本人はこのような色合いが好みです。東南アジアの染めもの屋さんでは『ジャパンカラー』と呼んでました。
染料と顔料って違うんですか
顔料とは、墨とか弁柄のようないわゆる「えのぐ」ですね。染料と違って水に溶けないですから(溶解しないということですね。)、水に入れて混ぜてもしばらくすると沈殿してしまいます。逆に染料は完全に溶けるのでしばらくしても沈殿することはありません。
布に固定するのには「のり」の役目のものが必要です。お習字の墨や日本画では「にかわ」を使います。染物にはいろいろとあるのですが、大豆を潰して絞った汁を使います。顔料は摩擦には弱いですが、日光には比較的強いので日当たり良好の場所には良いですね。
染料のほうが色の発色という点では奇麗なのですが、強さということでは顔料に軍杯があがります。それに色素の粒が張り付いているわけですから、染料の色よりも深みというかマットな存在感のある色になります。逆に染料の色は色素が繊維の中に浸透しているので顔料の色素の粒の発色に比べて透明感のある軽い感じになるのが一般的です。
いろいろ使いたいんです。
studio MOFUSAでは天然染料も化学染料もそれぞれ良いところで使っていこうと考えています。天然染料って何よりも染めることが楽しいんです。化学染料で染めることも楽しいのですが、天然染料のほうが、採取から抽出して染める時も手間がかかります。随分かかります。途中で放りだしたくなる時もあります。そのぶん綺麗に染まるとうれしいんです。
自然光の入りにくいやや暗めの室内や蛍光灯などのしたでは鮮やかな色合いのほうが好みです。自然光の中では化学染料の鮮やかな色よりも天然染料のやわらかな色合いが私の好みです。どうしてなのかわからないのですが、天然染料の中に純粋な色素ではない不純物が良い結果なのだと思われます。



